プロフィール

丹波てむる

MtGはカナスレとか色々。あとアイマス。
Twitterには向かない量と内容を書いていきます。


2023年03月30日 23:00

『マジックの日記とおすすめレシピ』2023年3月号

おはこんばんにちは。丹波です。

数年戦っているデカイ虫歯があったんですけどね。ついに神経抜いて銀歯が入ることになりました。
セラミックとかも選べるらしいのですけれど、値段聞いたら診察台の上で眩暈がして銀歯を選びましたとさ。保険適用になったやつも最近出たそうなんですが強度とかわかんないしね……。

春は別れと出会いの季節とは言いますが、「回避可能な別れはなるべく避けるに越したことがない」という気持ちを今一度抱いています。

まぁそうは言っても禁止改訂みたいなどうしようもないケースもある。強引にマジックの話につなげたなコイツ?



残念でもないし妥当な改訂には思えまする。
イニシアチブは思ったより早かったな……という気持ちではありますが、まぁ速度出せる環境で悪さしまくってる印象も……次はヴィンテかしら。

レガシー環境はすでに記事執筆時点で混沌としていて面白そうなものの……パイオニア触ってたりで飛び込めず。
カナスレ村に人が戻ってきてるどころか、増えたりもしてるのは心躍る出来事でした。どっかで触りたいねぇ。

年度末でばたばたしていて縮小気味ですが、今月号もゴー!

※本記事中、特筆がなければカード画像は公式のカードギャラリーより引用しています。

オセアニアの風を浴びに

別に旅行したわけではないです。行ってみたいけどね。



『7 Point Highlander』。
どういうフォーマットかの細かい解説は晴れる屋さんの記事等に任せますが、ざっくり以下。
  • 一部カードに「ポイント」という変則的な使用制限が設けられており、これらは合計7ポイントまで採用できる
  • ハイランダー構築(※同名カード1枚まで)でサイドボードあり

歴史はかなり深いらしく、レガシーやスタンダードの制定よりも昔から遊ばれているとか。
そしてフォーマットの諸々の制約は「委員会」により取り仕切られているのですが……これがかなり熱量のある団体。



先述した「使用制限」について、それに至った経緯や注視しているカードなどつまびらかに公開されています。

例えば下記は先月リリースされた『ファイレクシア:完全なる統一』に合わせてのアップデート内容と説明。
当然英語なんですが……1枚1枚丁寧に書かれているのは多分英語読めなくてもお分かりいただけるんじゃないでしょうか。
https://7ph.com.au/points-update/points-announcement-phyrexia-all-will-be-one/


とまぁこの辺まで知り合いから教わって、面白そうだしちょっと飛び込んでみるか~と、とりあえず以下のリストを構築。


チャネルボールに欠片の双子ギミックを取り入れ、間をミッドレンジでお茶濁すプラン。
長い付き合いの方にはすぐバレるくらい嗜好丸出しにも程がある……!

大半のパーツはEDHやレガシーで使っていたので転用が効き、チャネルも欠片の双子も持て余していたのでちょうどいいや~といった感じでサクサク組めました。持ってなかった「願い」サイクルとか火の玉系のスペルだけちょちょっと買い足してフィニッシュ。

……あれ?意外とすぐに組めるな?

資産があったからでしょって言われたらそれまでなんですが……ハイランダー構築なので「1枚しか持ってないカードも十分入れられるしなぁ」と目を向けると、ストレージに沈んでたカードが浮き上がってくるケースもぽこぽこあってですね。

同じ役割のカードがそもそも少なかったりで突然選択肢に窮するケースも多かったりします。《対抗呪文》の純粋な同型再販の総数よ(あってたまるかという話なんですが)。

オマケに大半のサーチカードや、フォーマットを代表するパワーカード、雑に強いマナ加速系はポイントが付いていて制約がかかるため、それらを変に入れようとしても入りきらず、トータルのデッキパワーは下がる。となるとそれらを使わずどうパワーを上げたもんかと考えねばならんわけで……。

EDHだと入れるものを削るのが大変(かつ楽しい)主観があるのですが、こっちは逆に「あっちを入れるとこっちが入らない」「そもそも足りない」「え、何入れたらいいんだ……?」と楽しく悩む時間が遥かに多かったです。

それでひとまず1戦遊んでみたら、数ターンの応酬を経て《けちな贈り物》から飛んでくる以下のパイル。

  • 《ライオンの瞳のダイアモンド》
  • 《思考停止》
  • 《死の国からの脱出》
  • 《セヴィンの再利用》



要約、死。(顔面爆発マジックアリーナ)

ほ、ほげぇ~~~~~!!!!!

……とまぁ大味です。私も私で別のゲームではキキジキ通して無限トークンしました。治安。

とはいえゲーム体験はかなりポジティブな感触を受けました。ハイランダーだからこそのやりくりもあるし、LED絡めてのブリーチ→《思考停止》とかもうヴィンテとEDHでしか見れない気がするしね。
気がするっていうかそれらの環境以外で出来ちゃまずかったから今の禁止改訂状況なんですけれども、普段できないことが出来るのはやっぱり楽しい。私のデッキのチャネルもそうだし。

ポイント制の都合、普段どっかの構築戦では「ちょっとなぁ~」ってなるような重かったり実現しづらかったりするコンボも全然許容される気がしています。

《ヴェンディリオン三人衆》と《視野狭窄》とか「いつの時代から来た!?」って言われるコンボとかぶっ放してみたいもんですが……まぁさすがに厳しいかなぁ。
でも《栄光の目覚めの天使》蘇生からの無限ループとかちょっとやってみたくないですか?「挿しといたら無限入った!」程度でもゲキアツ。

構築もプレイも結構面白いので、予選の合間を縫って遊んでいきたいところ。イベント開催してるお店もあるみたいだし、Discordの鯖にも参加してみたし。
とりあえず《生ける願い》とエムラクールを買いたいぜ……(持ってない)

パイオニアを引き続きこねこね

とりあえず店舗予選は抜けてましたというご報告。

……いや、改めてみてとんでもない抜け方してる……。
弁明をさせていただくと、トスいただいたお相手には練習目的のフリプをお願いして、そっちでどうにか勝ちを拾えているので多分“そういう日”だったのだとは思うのですが……いやぁ……。

権利を得られたのは嬉しいし、大変ありがたく思っているのですが、同時にこういう抜け方してしまったので「こりゃあエリア予選は一層頑張らないとなぁ……」と胃の入り口がキリキリし出しています。

差し当って手元のデッキ……青白とロータスについて考えるところから改めてスタートしました。

まずは青白。
方々で考察記事が出ているのですが、《魂の仕切り》の再評価がトピックスとしては大きいです。

cardimage (94)

青白を変えたカードなのは間違いなく、私個人も好感触で大好きなカードなのですが……とにかく対ラクドスで弱いのがネックとして浮き彫りになってきています。ただでさえ対ラクドス辛いのに。

  • ETBが優秀なカード、英雄譚、軽いPW、一部の機体相手ではテンポロスよりも出し直すメリットが勝ることもあり、ラクドスミッドレンジの大半のパーマネントはこれに該当する
  • 一度寓話1章のトークンパンチが通るとそもそもテンポロス云々の議論が瓦解するため何もしないカードになりうる
  • 《変わり谷》等のミシュラランドにはそもそも触れないので、固め引いたが最後なすすべもなくボコボコにされる危険性がある


一度飛ばしてもいつか対処を迫られる性質上、根本的な解決にはならず“コントロールのカード”ではないという評価もそもそもあり……これもまた然り。

様々なマッチアップにおいて《魂の仕切り》が優秀な場面そのものは多いのですが……軽い手番の除去として今一度メタゲームを睨みながら吟味してみると、同スロットの採用事情は結構混沌としてきます。

例えば元々不得手なアグロへのガードが多少上がり、《勢団の銀行破り》なども睨める《ポータブル・ホール》の方が良いんじゃね?とか、ドローはさせちゃうけどミシュランも飛ばせる《運命的不在》の方が安全じゃない?とか……。

cardimage (20)cardimage (17)

っといったあたりまでは井川さんの青白に表れていたなぁ……という立ち返り。
プロってやっぱすげぇや……。



そんなこんなで今のところのリスト。
予選抜けてからはロータスをいじっていてアップデートしきれていないのと、メタゲームなど諸々の要因で容易に変わる可能性はあるのですが。



《告別》なんかも「これでひっくり返せる可能性仕込むのはアリじゃない?」くらいのカジュアルな採用ですし。シュタルンハイムとか3にしたいし。好きなカード故……。

ちなみに間で《軍備放棄》型とかカヒーラ相棒型も試してはいたのですが、いまいち琴線に触れず断念しています。
後者は結構開拓の余地も感じたのですが、前者は土地があまりにも弱くて苦痛に悶えながらMOリーグに潜ってました。
リーグ後半はドローするたびに喘ぎ声が出ていた記憶だけあります。土地がね、寝続けるのが辛いよ……。



と、青白はいったんそんな感じで感触がまとまったので、ロータス側に移行してこねこね。
単に練習出来ていなかったのでカンを取り戻したかったのと、プロツアーTop8のネイサン・ストイア選手のリストが気になったので、それを試していました。


引用元:https://mtg-jp.com/coverage/ptphy23/article/0036700/>

《闇の誓願》にウェイトが置かれている感触。
ある程度誓願を経由するところまで見据えて動く都合、逆説的にサイドボーディング前後で動きのムラが均され、動きやすくも感じるのはちょっと面白かったです。誓願2枚型って海外だとメジャーな印象があるんですが、ちゃんと試せてなかったので新鮮でした。

サイドボードもかなり散らされてますが、チューター分で結果的に枚数は取れてる換算に。
《煤の儀式》なんかもドロモカでコントロールしてるときに相手だけ流せたりとオシャレ。

……が、やっぱりチューター挟むが故のテンポロスは気になることもあるのと、現物ドローが薄れる分トータルのパワーはちょっと落ちてしまっているような所感も抱きました。

こういったパワー≒コンボ速度の上昇やテンポロスの解消目当てだと思うのですが、《旅するサテュロス》や《希望守り》がメインサイドに枠を取られています。
速度調節も出来て便利なのですが、こうしたマナ加速“だけ”を固め引いてしまった場合に嬉しいかは……つまりそれはマナフラッドというわけなので否であり、遡及的にデッキパワーにもやっぱり影響し……。

そしてしばらく捏ねてみて、結局何も分からんままのカードも残ってしまいました。
《ハイドラの巣》っていつ殴るんだ……?《集団失踪》って評決じゃダメなんか……?
《消えゆく希望》ってどこメタだ……?(これは単にヘイト生物向けな気はしつつも)

興味深いリストなのは間違いないのですが、総合すると「ネイサンがうまいから勝ったんじゃないか……」という気持ちがちょびっと湧いたりもしています。令和のすっぱいブドウ。

というところで道中ロータスの達人たちの意見も受けつつ、誓願ゼロ型に転換しつつあるのが現状です。
参考(何度目かのみどりさんのnote):
https://note.com/wkmidori/n/n518d8df6679b

誓願好きなのでなんかの拍子に宗旨替えするかもしれないんですが……手札枚数取りたいケースは結構あるので、そうなると《多元宇宙の警告》とか《時を越えた探索》は偉いし、これも感触良いしなぁという。そもそものカードパワーもありますしね。

ただ1点、《龍王ドロモカ》はネイサン型によりもたらされた明確なブレイクスルーで(※先例があったら不勉強ですゴメンナサイ)、対アグロにも対コントロールにもいろんなマッチに入れられて器用なカードです。
プロツアー以降採用率がじわじわ出てきています。

cardimage (18)
カジュアル需要か以前から英語が高いシリーズ

個人的にはちょっとだけアドグレイスを思い出すなど。
サイドに居たんですよねドロモカちゃん。《畏敬の神格》とかあの辺の特定デッキメタ枠というかで。
そもそも感触がアドグレイスに似ていたのでロータスコンボを手に取ったのですが、お前こんなところまで……似るのか……。

もろもろさておき、こんな感じでロータスは引き続き足腰トレーニングを継続中。
対策の乗り越え方や仕掛け方にはまだまだ練度不足を感じます。いつ仕上がるかは分からんが……。



私自身の手元事情は上記の感じなのですが、メタゲーム側もプロツアー以降変化を続けていますのでちょっとだけ。

公式の動画が分かりやすくまとまっているのでぺたっとするくらいではあるんですけれども。このシリーズほんとスゴイ。



動画内では後半でパルヘリオンがフィーチャーされていますが……前半で取り上げられている新生化デッキもまた競技シーンで注目を受けており、各地の予選や神決Top8などで実際に成果を残し始めています。



一見すると「アトラクサを叩きつけるコンボ」として竹を割ったようなリストに見えますが……探査クリーチャーを各種妨害で守りながらビートダウンしても勝ててしまうので、地力はかなり高い。クロックも早いし。

潤滑油としての《第三の道の創設》がとにかく優秀です。
墓地肥やしからスペル踏み倒し&使い回しによるアドバンテージ、それらを「先読」でスライドさせていく柔軟性……。落ちた《新生化》まで拾えちまうんだ……。

cardimage (19)
ドラフナやハーキル達はこんなことになるとは思ってなかっただろうなぁ(何)

新エキスパンションももう少しですが、回り続けるメタゲーム。

はたしてどうなる機械兵団。
ようやっと出たバトルの詳細は……やっぱりよくわからんけれど……!(え)




今月のおすすめ記事

・Pi青白コンマッチアップガイド
https://note.com/uma15asunami/n/n3f0e077726c1
先月に続き青白の記事。人気アーキタイプは知見の集約がすごい……!
筆者は神決でトップ8残られてたりと、腕も確かな方です。

・Oathbreaker ルール紹介
https://note.com/testing_urborg/n/n128ecf94982d
・【オースブレイカー】「誓い破り」雑感
https://note.com/rex_tn/n/n2aa4eb84ac56
「オースブレイカー」に関する記事を2本。
統率者の変則ルールで割と前からあったんですが、ここにきて公式化とな。
聞いた話だと刻印呪文をそのプレインズウォーカーにゆかりのある呪文に限定するとかの遊び方もあるらしいです。それもそれでヴォーソスチックで面白そう。

・ストレスフリーな遊戯王をしよう
https://note.com/yamatoneko101/n/nd9e679dc39ab
タイトル通りマジックではなく遊戯王の記事。なんですが含蓄ある内容だなーと思ったのでぺたり。
最近の遊戯王のカードを多少なり知ってる前提にはなりますが、この方の記事は他のも面白かったのでオススメ。

・初めて高いカードを買う。そのときどんな気持ちだったか聞いてみた
https://article.hareruyamtg.com/article/68566/
節目の季節、思い返して浸るのもいいんじゃないかなーというキッカケをくれる良い記事。

悩む程度に高いカードってところでいくと……私は《ヴェンディリオン三人衆》。

購入したのはもう何年も前。
当時遊んでいたフォーマットはもっぱらモダンで、レガシーにも興味あるし、どっちでも当時強かったし、伝説だと複数枚入れなくてもなんか許されそうだし……とちょっと品の無い理由も交えつつ。

秋葉原のBMでキズあり5000円ちょい。土地は甘んじてちびちび買い集めていましたが、こういうウワモノは思ったのと違うケースにハマるととことん哀しくなる(※プロキシ使って遊ぶ相手もいなかったので大会で実戦するしかなかった)ので、数日間相当悩んだのを覚えています。

当時の粗雑なデッキから始まり、のちに組んだデルバーやフェアリーでも主戦力の1つとして、或いはレガシーのカナスレでは常にサイドボードに居続け……。

気が付いたら数百円のカードになり、メタの巡りでデッキリストからも抜けていきましたが、値段なぞでは量れない経験といくらかの劇的な勝利をもたらしてくれました。
未だに採用を検討するほど好きなカードです。

今月のおすすめレシピ

3月25日は高槻やよいの誕生日。
ということでもやしを使ったレシピです。

が、まぁ大して独自性があるものでもないので外部サイトの紹介。



電子レンジだけで調理できる小鉢料理はね……便利よ!
丹波はこのレシピを元に鶏ガラを中華スープの素で代用したりしながら作ってます。

ニラ30gってどんくらいやねんって話になると思うんですが、ネットで軽く調べてみた感じ1本あたり10g前後らしいので、束で買って2~3本目途でお好みでどうでしょ。

ニラが余っちゃったよ!って場合はニラ玉にしたりとかもありますが……今は鳥インフルエンザの影響で鶏卵が値上がり傾向にあるので、オススメしづらいかもしれない。レバニラみたいな炒め物とかの方が良いかしら?

ともあれ、新生活や新年度の食卓に「なんか添えたいぜ」って時にはぜひ。

おわりに

といったところで今月号は終了。

そして来月号ですが、休刊!

エリア予選が終わるまで書くネタあんまなさそうだな~という気配がするのが理由の大半。

間でEDHの記事なんかは書くかもしれませんが、その辺含めてつるっと未定です。いわゆるひとつの作者取材に伴う休載。

ではまた再来月号か日本のどこかで!

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