プロフィール

丹波てむる

MtGはカナスレとか色々。あとアイマス。
Twitterには向かない量と内容を書いていきます。


2022年07月27日 02:30

ニューカペナ後モダンのカウンターモンキー覚え書き

はじめましての方ははじめまして。そうでない場合はお久しぶりです。
丹波です。

モダンでカウンターモンキーを1ヵ月足らずプレイしていたのですが、チャンピオンズカップのストア予選で権利を獲得できたりと区切りがつきまして、自分向けの覚え書き目的で筆を取ることにしました。



8月には『BIG MAGIC Open Vol.12』にてチームモダン。
https://mtg.bigweb.co.jp/bmo12

12月の『THE LAST SUN 2022』でもフォーマットの一つとして採用。
https://www.hareruyamtg.com/ja/user_data/tls_home

或いは7~8月のストア予選ではまだモダン開催もあった……はず。

ということでモダンは競技シーン的にもまだまだ気になるイベントが続きますが、本記事がどなたかのお役にも立てれば幸いです。

なお全編無料です。好きに読んでくれ。


……と本題に入るその前に。
色々と台無しな発言なんですが、前提や過程をすっ飛ばすとぶっちゃけPT王者Ari Lax氏のデッキガイドの方がこの記事よりも2億倍タメになると思います。


英語記事なのですが、言語的な敷居が問題ない方は一読をオススメ。
私がストア予選で使ったリストもプランも氏のものを大半採択していました。

「じゃあお前はなんも考えとらんかったんか?」って話になるのですが、色々試していった結果出会った氏の論筋が一番肌に合ったため踏み切った次第です。

よって本記事ではAri Lax氏の記事をある程度前提としつつ、その辺の“考え”の推移、ニューカペナ発売後のカウンターモンキーの様相についてまとめていければ……といった次第になります。

後はそもそも国内外においてTier1のデッキなのは間違いないのに、存外体系だってまとまった記事がないな?という所見があったのも執筆のきっかけではあったり。

長さに比して大した内容を書けている自信はないので、お茶でも啜りながら読んでいただければ。

忙しいひとのための三行要約

  • 《ドラゴンの怒りの媒介者》と《帳簿裂き》の採用/不採用で構成が分かれるが、それらの折衷版もあり好みによるところも大きい
  • 自由枠は少なめだが広く対応できるカードが多く、構成の違いで勝ち負けは大きく分かれなさそう
  • 個人的にはAri Lax氏のリストがオススメ(勝たせてもらったバイアスはある)



※本記事中、特筆がなければカード画像は公式のカードギャラリーより引用しています。

そもそもカウンターモンキーなんぞや

……この項今更必要なのか?とは思うのですが念のため。

その名の通り猿=《敏捷なこそ泥、ラガバン》を始めとする優秀な生物を、各種除去・カウンターで守りながらライフを詰め、《表現の反復》などでリソース確保して繋ぎながら戦っていくフェアデッキです。

RagavanCounterspellExpressive_Iteration


アーキタイプとしては”クロック・パーミッション”に該当しますが、プレイ感はBG系などの“除去ミッドレンジ”にも近い感触のあるデッキ。長期戦も結構戦えます。
(※モダンのクロック・パーミッションって歴代そんな感じだったりはするんですが、そういった史学・系統学的な話は割愛します)

「モダンホライゾン2」以降メタの一角は占めていたものの、【ジャンドサーガ】など"ラガバンデッキ"の競合もあって突出し続けることはありませんでした。
が、《夢の巣のルールス》の禁止&後述の「ニューカペナの街角」での強化を受けて一気に台頭。現在ではモダンのTier1として頭一つ抜けた存在となっています。

ニューカペナ後の変化

《帳簿裂き》そして《未認可霊柩車》の登場が大きいです。

《帳簿裂き》の獲得

cardimage (18)

パッと見そんな強くなさそうなんですが(故に当初は価格も低かった記憶)、謀議のスペルカウントは自身を含めるので「2T目にキャスト(1枚目)→《ミシュラのガラクタ》(2枚目)」と動くとあっという間に2/4に成長します。

そしてこの能力は相手がスペルを2回唱えても誘発します
つまりこいつが場にいて自分も相手も2回スペルを唱えると1ターンに2回のルーティング&成長チャンスが発生します。なにを言ってるんだ?
見た目から感じるよりもあっという間に成長し、気が付くと手が付けられないサイズになってゲームが終わることもしばしば。

またこの性質から《稲妻》はおろか大半の火力除去の射程圏外に容易に逃げることが可能で、首尾よく対処できる手段は白や黒の確定除去などに限られてきます。
しかし、よしんばそれらを切ったとしても後に控えているのは《濁浪の執政》。

Murktide_Regent

8/8で着地されでもしたらそれはそれで世界が終わります。

そもそも《帳簿裂き》への回答を探してスペルを撃つ→除去をキャスト、とすると謀議が誘発してしまうわけなので、ここで《対抗呪文》等を引き込んで打ち消しながら成長→《考慮》とかぶっ放してまた謀議して……と、血も涙もないような動きまでつながる余地が存在しています。

総括すると字面以上に非常に強力な制圧能力を持ち、1枚でゲームエンドまで持っていくことが可能なとんでもないクリーチャーです。
これ底値の時に実力見抜いて買ってた人は本当に誇っていいと思う。私が買った時は手遅れでした

《未認可霊柩車》の参入

cardimage (41)

強力な墓地対策が増えました。
どちらかというと出されると厳しいカードなのですが、
  • 自分の墓地も追放できるため《濁浪の執政》を着地後成長させることができる
  • 長期戦になった場合そのままフィニッシャーとして機能できる
  • 墓地利用デッキへの対策カードとしてはそこそこ優秀
と、なんだかんだデッキの動きに噛み合ってしまっているので、むしろ自分からも取る形でサイドボードの常連となっています。
ミラーマッチのサイド後はこれ1枚でほぼ試合が終わることもあったりなかったり。

構築について

上記のパーツ獲得……特に《帳簿裂き》の存在はクロック構成に大きく影響しています。

大きく分けると2(+1)パターン

ざっくり《ドラゴンの怒りの媒介者》と《帳簿裂き》のどちらを採用するかで違いが生じます。

下記はそれぞれの例です。
サイドボードは想定メタと好みが大きく、そこまで変化しないのでここではいったん割愛します。

・《ドラゴンの怒りの媒介者》重視


・《帳簿裂き》重視


《ドラゴンの怒りの媒介者》と《帳簿裂き》が入れ替わるような形ですが、ざっくり以下の傾向があります。
  • 前者を重視する場合は土地を減らして軽く&墓地が肥えるリターンを受けて執政はフル投入
  • 後者を重視する場合は土地を増やす&《大魔導師の魔除け》を入れて重くし、執政は3枚に留める
もちろん間を取った構成もあり、その場合の配分はぶっちゃけ人によりき。



土地18で両方取った構成なんかもあります。
もうわからん。好きなものを使おう(台無しな発言)。

ただし上記を見てお分かりいただけると思うのですが、自由枠は存外少ないです。
凡その固定枠や自由枠は以下の通り。

  • 土地:18~19枚(内訳もほぼ固定で1~2枚程度変わるくらい)
  • 生物:ラガバン4、執政3~4、自由枠(※ほぼ上記の2種)4~6で11~14枚
  • ドロー:考慮4、反復4、ガラクタ4でほぼ固定の12枚
  • 打ち消し:カンスペ4、魔除け2、大抵ピアス2枚で自由枠1枚程度の計8~9枚
  • 除去:稲妻3、熱気4で自由枠1枚程度の計7~8枚


メインデッキでは自由枠相当のカードは3枚程度しかないです。準自由枠って意味だとピアス=《呪文貫き》なんかも該当しますが。
私はサイドボードまで含めて「76枚からあと1枚削れねぇ……」という感情と無限に向き合っていました。たまに78枚くらいになってた。

採用カードの話は個別に後述します。
が、大きな差異となっている《ドラゴンの怒りの媒介者》については少し目を向けましょう。

《ドラゴンの怒りの媒介者》の要不要

ルールス禁止前からカウンターモンキーを支えてきたカードですが、先述の通り採用が割れてきています。

Dragons_Rage_Channeler

採用されなくなってきている理由としては以下のあたり。
  1. 《虚空の杯》や墓地対策が増えており機能しづらい
  2. 《帳簿裂き》にマストアタックで突っ込むケースの発生
  3. カードの賞味期限が微妙
そもそも論としてデッキ的に《虚空の杯》が厳しく、また《濁浪の執政》の存在から大抵のケースでサイド後は墓地対策が入ってきます。

《虚空の杯》は続唱対策としても有効なことから、2022年7月現在コントロールデッキからも飛んでくる状態。汎用対策カードだったっけこいつ?

Chalice_of_the_Void

元からそうではあったのですが、《ドラゴンの怒りの媒介者》はこうした対策に巻き込まれるような形で機能停止してしまうデメリットがあります。

次にミラーなどを考えた場合、1つでもカウンターの乗った《帳簿裂き》相手には止まってしまいます。
《忍耐》など致命的な対策カードが元からあった他、そもそも終盤の《濁浪の執政》相手には無力だったところ、さらに押し負ける要因が増えてしまいました。

Endurance


最後の理由ですが、これは個人的に今のモダンの速度や展開と噛み合っていないと感じています。
例えばアミュレットタイタンなどの高速デッキが3T程度でゲームを決めてくる場合、手札に来てほしいのは1ターン目に設置できるクロックではなく打ち消しなどの妨害です。
一方長期戦が見込まれるフェアデッキ相手では、大抵の場合除去や対策が飛んでくるため、上記の通りいつかは止まってしまう可能性があります。

つまり最速で設置する必要は薄く、かといって後半で引き込みたいクロックかというとこれもまた安定性には疑問が残る……といった所見。

といったあたりで、現状ではややネックが存在し採用が割れているのでは、というのが感想です。

もちろん《ドラゴンの怒りの媒介者》そのものは2ターン目から3/3で殴り出せる素質があり、ラガバンを止める1マナ生物であり、単騎で《未認可霊柩車》に搭乗しうるメリットがあるため、全く採用する価値がないというわけではありません。
対トロンのような相手の上空ガラ空きのマッチでは欲しくなるケースもしばしば。

あるいは単に《帳簿裂き》が強すぎて「これで充分だから」と抜けてしまってる気もしますけれどね。
《帳簿裂き》側のメリットは以下となりますが、
  • 《虚空の杯》をある程度無視でき、墓地対策はそもそも無関係
  • 仮に相手が《ドラゴンの怒りの媒介者》を取っている場合戦闘面で多少有利
  • トップをドローするので、相手ターンでも手札の質を上げられる
……まぁ要するに、単体で完結しすぎてるんですよねこの鳥。やりすぎでは?
速度がやや遅いのがネックではありますが、上記の通りモダンのゲーム展開に対しては大きなデメリットにはなりにくいのも1つ。

最終的には想定するメタゲームや好みの問題となりつつも、《ドラゴンの怒りの媒介者》そのものは今のモダンでは必須級ではないのかな~、というのが現状の見解です。

予選で使用したリストの経緯

ここからは少し余談になるものの、予選で使ったリストになんで至ったかという話を。

これまで述べてきたことに色々織り交ぜ、個人的にはメタゲーム攻略において以下が要衝になると考えていました。

  • ミラーマッチは基本《濁浪の執政》を定着させれば勝つので、可能なら執政を4枚取りたい
    →相打ちや睨み合いをしても枚数が多ければ理論上はこちらが場に残せるし、他のマッチでも単に強いから引き込んでも嬉しい
    →“余分”は《帳簿裂き》などで墓地に落としてもOKで、連打しても強いので固め引くデメリットは薄い

  • 《ドラゴンの怒りの媒介者》はリスクリターンが見合っていないのでゼロにし、《帳簿裂き》フル投入だけにしたい
    →理由は先述の通りで、折衷プランも回した感じそこまで旨味が感じられなかった
    →《虚空の杯》も墓地対策も効かないので、しっかり引き込んで使いたい

  • ロングゲームを見据えて《大魔導師の魔除け》は3枚取りたい
    →日本だとコントロールは多い(偏見)し、1マナ以下奪取も意外と役立つので腐りにくい

  • 《稲妻》を4にするか《厚かましい借り手》を取りたい
    →ミラーのラガバン等を見るか、執政や致命的な置物を退かしてクロックにできるかなので希望度は半々

  • 《激しい叱責》は75枚中2枚取りたいが「サイドの枠がない」という理由でメインには入れたくない
    →枠がキツいのは先述の通り、汎用的なカードだが万全ではなく、“2マナサイクリング”として使わざるを得ない局面に遭遇したら絶対に胃に穴が開く

  • かといって重い生物(後述する《緻密》など)をメインに取りたくない
    →本質的には腐ったらキツイのは変わらんし、本命のミラーでは強くない


じゃあ上記をまとめ上げればいいじゃないか……ってところで出会ったのが先述のAri Lax氏のデッキガイドとリスト。




「これでいいじゃん!」となりましたってのが結論ではあるのですが、決め手となったきっかけはどうしてもわからなかった青白コントロール相手のサイドボードを直接本人に聞いたことでした。

「無視されても仕方ないよなぁ……」と完全にダメ元で質問を送ってみたのですが、なんと氏からは詳細かつ丁寧な返答をいただいてしまい。
ここまで親切にしてもらったのにリスト使わん道理ないなぁ!?

真面目な話、サイドボード中《血染めの月》の要不要が気になっていたところだったのですが、それが氷解したのは大きかったです。

また、メインのクロック構成や土地構成など、カウンターモンキーのプレイヤーならやや“引っかかり”を感じるリストだとは思います。
実際私もそうでしたが、近い構成のリストはすでに回したことがあり感触がよかったこと、またJarvis Yu氏がこのリストをプレイしてMOで成果を残していたことから評価を引き上げました。

ミラーにもちゃんと勝ってる。
アミュレットタイタン相手にマッチを落としていますが、動画を見たところ(烏滸がましい話ですが)サイドボーディングに改善の余地があると感じられ、こちらはタイタン相手のサイドボードも確立済み。

ということでマナベースだけ1枚自分の好みに調整して使用に踏み切りました。
後述しますがこれ自体は半分間違いだった。75枚記事のままで良かったなと思っています。

結果としては予選のラストゲームで青白コン相手に《血染めの月》置いて完走して勝ちました。そんなことある?



ここからは100%の余談。
こんな出来事があったもんだから「ほんとに青白コン踏んで勝ったよ!感謝の言葉が見つからないよ」という旨のお礼のメッセージを送ったわけなのですが。

お祝いいただいて喜ばれました。聖人過ぎてちょっと泣きそうになった。
元から好きなプロプレイヤーだったので個人的にあまりにも感動してたのは相まっているんですが、プロってすげぇなの気持ちでいっぱいです。

……と、そういった事情もあって本記事ではAri Lax氏のリストを推しているわけであります。

余談おしまい!

採用カードあれこれ

ここからは私の使っている以下リスト(といいつつ先述の通り74枚コピーですが)をもとに進めていきます。


とはいえ人によって構築は分かれますし、メタゲームによっても“正解”は変わるので、少し俯瞰的な書き方をしていきます。

メインボード

土地

先述の通り18~19枚でマナカーブ次第。それ以上やそれ以下はおそらくNG。

・《島》
ひとまず3枚取りましょう。
引き込むとか以前に月貼った上から《大魔導師の魔除け》をぶっ放したりするのに使います。

・《蒸気孔》
ほとんど3枚採用。
4枚目取るケースは少ない印象ですが、割と好みかなぁというところです。
運河と入れ替えてもいいかもしれませんが、基本ライフペイで入るのでアグロ相手はしんどい。

・青絡みフェッチ
7~8枚程度入ります。好きな配分で良いです。
他のデッキへの擬態を狙うか《外科的摘出》をケアして散らすかはお好みで。《山》が必要な場面はほぼないので《沸騰する小湖》の優先度はそんなにないです。
枚数入れてると《血染めの月》を貼る下準備がしやすくなる。

・《天上都市、大田原》
土地枠兼バウンス。雑に強いので1枚取ります。
ラガバンがいると1マナ安くなるのはお忘れなく。

・《尖塔断の運河》
ファストランド。動き的に優先度が高く3~4枚取られます。
タップインを嫌って1枚別のランドに変えられることもありますが、序盤で2色出てライフロスなくアンタップインする点はかなり貴重。

・《焦熱島嶼域》
名前が難しいサイクルのキャノピーランド。1枚程度大抵入ってますが、運河が4ターン目タップインするのを嫌って入れ替える形で2枚採用するリストも。
Ari Lax氏のリストから変えたポイントはフェッチ→これです。
ドローできる点を重視したのですが、月貼るのに島欲しいなって場面が結構あったのと、土地をサクっても結局土地要るなってケースは多かったのでフェッチのままで良かったかもと思っています。

……と、概ね上記の土地で構成されてます。
他の土地(《嵐削りの海岸》とか両面土地とか)も考えてはみたのですがメリットが薄そうだったので断念しました。回しててもあんま不自由なことなかったし。

生物

・《敏捷なこそ泥、ラガバン》
4枚取らない理由がない。以上。

・《濁浪の執政》
取らない理由がないカードですが、枚数は3~4枚。
1枚定着すれば勝ち、遅いターンに引けていれば良いことが多いので3枚でも特に不自由はしません。

・《帳簿裂き》
3~4枚。
強い強いと書いてきたのですがなんだかんだ固め引くとしんどかったりするので、3の方がスムーズに回ることはあります。
まぁ2枚目以降要らんかったら謀議で捨てろという話はあるかもしれないですが。

・《ドラゴンの怒りの媒介者》
今回は不採用ですが、取られる場合は1~4枚までかなり幅があります。
クロックの速さや執政まで繋ぐ力はなんだかんだで偉大。上空ガラ空きのマッチアップならボコボコ殴って終わらせる姿は圧倒的。
《帳簿裂き》とシナジーもあり、諜報と謀議が同時にスタックに乗った場合こちらから解決して多少《帳簿裂き》を成長させやすくなります。
……諜報と謀議って並ぶと目が滑る字面ですね。

・《厚かましい借り手》
除去枠も兼ねます。
《虚空の杯》や《罠の橋》、《カルドラの完成体》を一時的に退かすなど出来る仕事の重要性が高く、保険として1枚はあるとうれしい。要は大田原と合わせて計2枚のバウンス枠です。
デメリットとしてはそこまでクリーチャー戦闘に長けているわけではないのと、ラガバンと同じく《レンと六番》だけは天敵なところ。

・《緻密》
大抵はサイドボード要員なんですが、たまーにメインからいます。
ロングゲームになった際にデカ生物・PWの着地を妨害したり、《魂の洞窟》を経由して出てくる致命的な生物(例:《原始のタイタン》)を一時的に弾くなど、いぶし銀の活躍を見せますが、マナコストとサイズからくる重さが少しネック。
75枚中1~2枚取られがちです。

その他スペル

・《ミシュラのガラクタ》
4枚。
と見せかけて3枚のケースもあるんですが、自身のトップを見る→不要ならフェッチを切って混ぜるなどの細かい動きがなんだかんだ偉いので4取った方がいいと思います。
これを考えると島嶼域0枚のフェッチ8枚ってマナベースはかなり理はある気がするんですよね……(フラッシュバック)

・《考慮》
4枚。《選択》が過去のものになってしまった。

・《血清の幻視》
昂揚をものすごく狙いたいなら選択肢。念のため記載。
過去にはカウンターモンキーでも取られてたんですが、ここまでしなくても回るので今はほぼ入りません。

・《表現の反復》
強い。4枚。終わり。

・《対抗呪文》
強い。4枚。終わり。

・《大魔導師の魔除け》
強い。しかし重い。
2枚を基準として、対コントロールやコンボを見据えるなら3枚目が取られます。

・《呪文貫き》
不確定カウンターですが、《虚空の杯》や致命的なPWに最序盤で対処するのに多少必要。
概ね2枚。たまに1枚だったりサイドに追加の3枚目が取られたり。

・《呪文嵌め》
一周回って(?)2マナのスペルにやべぇものが多くなったので実は意外と強いです。
ときどき自由枠に1枚取られます。今回は悩んで不採用。

・《稲妻》
説明不要の4枚採用……というわけでもないです。
1マナの除去としては勿論優秀なのですが、火力の打点的に環境に噛み合いづらく、本体火力の枚数が必要な場面も少なめ。
ということで3枚を基準に、ラガバンやアグロを睨むなら4枚目を採用……といった形が最近のトレンド。
4枚入れたいな~~~と思いながら3枚にしてました。4枚入れたいな~~~~~~。

・《邪悪な熱気》
4枚採用の最強除去。こっちは説明不要。
一時期3枚にしたこともあるんですが、中後半で6点出せるカードを減らすのは完全に間違いでした。黙って4枚取りましょう。

・《激しい𠮟責》
サイドボード常連ですが、75枚中2枚取られ、枠の都合もあったりでちょこちょこ1枚メインに入ります。
体感ですが2枚ないと結構いろいろとしんどいです。メタによっては0~1枚でも良いんですが、これが必要なゲームって引き込めないとダメなパターンが多すぎるので。
昂揚達成のサポートの他、《ウルザの物語》のトークン除去、各種ETB能力の阻害など意外と器用なカード。
細かいところだと《歩行バリスタ》などカウンターが載って出てくるケースは0個になるので、ミラーの執政にもギリ刺さります。
しかし刺さらないときは2マナで投げてドローを進めるカードとなるので、先述の通り私はメインにはゼロ枚。

サイドボード

緻密と叱責は割愛。

・《神秘の論争》
対青の不確定カウンターとしては最強。3マナ要求が結構エグい。
ほとんどの場合2~3枚取られます。個人的には3枚目はやりすぎ派。

・《狼狽の嵐》
なぜかモダンに来てしまったストームカウンター。これもほとんど2枚程度取られます。
対コンボや低マナ域での打消し合戦が見込まれる場合に入れます。

・《激情》
このデッキでは4点分割火力が本体。生物部分はオマケ。好みによって1~2枚取られます。大抵1枚かな。
ハンマーや親和系などの対アグロで起用しますが、《ヴェクの聖別者》などの存在から過信は禁物。
《スランの医師、ヨーグモス》や《イリーシア木立のドライアド》などのコンボ系のシステムクリーチャーにはタフ4が多かったりするので、そこも狙います。たまにそのまま殴ります。

・《血染めの月》
《ウルザの物語》対策、土地コンボ対策の他、対コントロールなどでも実は使えるため採用されます。
取られる場合は引き込むために概ね2枚。そうでない場合は0枚。
《耐え抜くもの、母聖樹》の登場から維持しづらくもなってしまったので、《月の大魔術師》と散らされることが多いです。

・《月の大魔術師》
で、件のメイガスです。取られる場合は月と1枚ずつというのがトレンド。
対コンボではそのままフィニッシャーに出来る点が最大の利点。退かせるカードが月と違う点も利点。
とはいえ盤面除去で簡単に退いてしまう点は難点。《四肢切断》なんかだとライフ詰められるのでちょっと美味しいものの……

・《仕組まれた爆薬》
ハンマーや親和系の他、対マーフォークなんかにも使える全体除去。
ほとんどの場合採用され、2枚が基準値。
ただし3枚に増量したり、アーティファクト破壊と入れ替えて1枚だけにしたりとメタと好み次第なところもあります。

・《破壊放題》
・《削剥》
今回は採用していませんでしたが選択肢。
前者はハンマー等のアグロ対策も兼ね、後者はミラーの霊柩車も睨めます。
特定箇所だけガードを上げすぎるかな……?と泣く泣く見送りました。

・《未認可霊柩車》
性能については先述の通り。墓地対策兼ミラー対策です。
相手が霊柩車を出してくる場合、こちらも霊柩車を出すと理論上はお互いの霊柩車を膠着させることが可能です(先に対象取って起動したものにかぶせて起動すると成長を阻害できるため)。
ほぼ確実に入り、2枚が基準ですがたまに3枚。ただしその3枚目は別の墓地対策になることも。
或いは1枚にして別の墓地対策と散らすのも見ますが、このカードが強すぎるのでおとなしく2枚入れる方がいいと思ってます。

・《トーモッドの墓所》
・《大祖始の遺産》
で、件の別の墓地対策です。軽い点が重要視されます。
特に《トーモッドの墓所》はガラクタ同様《帳簿裂き》の謀議を進める動きを取りつつ墓地を睨めたりと器用。
最終的には3枚はやりすぎだなぁと抜けてしまいましたが、メタ次第では採用圏内です。

・《精神を刻む者、ジェイス》
史上最強PWの1枚(その他は諸説)。
対フェアのサイド後フィニッシャーとなれるのは勿論ですが、ミラーの《濁浪の執政》相手にマイナスモードを連打するだけでもテンポ面でかなり強い。
といったあたりで1枚取られることが多めです。好みの枠なので0もよくある。

・《高山の月》
土地に一族郎党を皆殺しにされた方向け。
稀に見る。やりすぎ感は否めない。

・《目覚めた猛火、チャンドラ》
コントロールに一族郎党を皆殺しにされた方向け。たまに1枚程度取られます。
やりすぎだなと抜けていきました。エレメンタルが落ちないのも実はキツい。

マッチアップとサイドボーディング

ここからはマッチアップとサイドボードについて軽く触れていく……のですがその前に一つ。

サイドボードの内容とその正しさについては保証できません
筆者の技量やプレイ経験の不足は勿論あるのですが、このデッキ特に「何を抜くか」については人によってかなり変わるというのが大きいです。

例えば下記記事のオマケにてカウンターモンキーのガイドが掲載されています。
Ari Lax氏の記事と見比べていただきたいのですが、ミラー戦の抜くものに違いがあります(《大魔導師の魔除け》を抜くか残すか)。



勿論「どちらかが正しい」といったことはありませんし、それをここで論じるつもりは毛頭ありません。というか私はどっちも筋は通ってると思ってます。

……といった状況なので、ある程度こういった「人によってはこの辺違うよ!」と言ったところもカバーしつつ書ければとは思います。が個人の限界はあるのでご容赦いただきたく。

私の考えも一つのパターンってことで、最後は個々人の好みで決める方向でひとつ!(丸投げ)

ミラー

《表現の反復》を多く通して手札の質が高いほうか、《濁浪の執政》を定着させて守り切った方が概ね勝ちます。
或いは霊柩車を置いて強く当たると後は流れで終わったりもします。交通事故 in ニューカペナ。

In
2:《神秘の論争》
2:《未認可霊柩車》
1:《精神を刻む者、ジェイス》

Out
3:《大魔導師の魔除け》
1:《ミシュラのガラクタ》
(先手なら《呪文貫き》を1枚、後手なら追加のガラクタを1枚抜く)


入れるものについては「まぁそうね」って感じだと思いますので割愛。
抜くものはいくつかあります。
  • 《ミシュラのガラクタ》:遅めのサイクリング。盤面の捌き合いになるのでこれがなくとも昂揚はしやすく、ファクト枚数足りてればいいなら墓地対策と入れ替え
  • 《呪文貫き》:終盤腐りやすく、生物は止まらないので《神秘の論争》などと入れ替え
  • 《大魔導師の魔除け》:確定カウンターだが重いので減らし、ジェイスや打消しなどと入れ替え
  • 《激しい𠮟責》や《緻密》:よわい
傾向としては《大魔導師の魔除け》を抜くか残すかで大きく2つに分かれます。私が採用しているのは軽さと手数重視で抜くパターン。
魔除けを残す場合はしっかり打ち消していく回し方となり、生物を抜いて除去を足してコントロール成分を高めることもあります。

最序盤の《未認可霊柩車》が怖いのと、スペル攻防でなんだかんだ当たるので《呪文貫き》は多少残していますが、終盤腐るのも確かなので抜いてしまっても良いと思います。
最悪《帳簿裂き》で捨てられるのですけれど(魔法の言葉)。

4Cヨーリオン

またの名をマネーパイル。といいつつビビアンポッドだったり見分けるのはちょっと難しい。
横綱デッキかつ向こうの方が重いので形勢は不利ですが、大振りなので早い段階で2アクション取ることはあまりなく、意外と打ち消し等が間に合ってなんとかなったりもします。

In
1:《緻密》
1:《精神を刻む者、ジェイス》
1:《激しい𠮟責》

Out
3:《稲妻》


オムナスが落ちず、定着した《レンと六番》も落ちず……といいところがあまりないので《稲妻》を全抜きします。

《神秘の論争》そのものは相手の除去が青くなかったりで少し打ちづらいのですが、テフェリーのような致命的なパーマネントがいるのも確か。青が濃ければ追加で《考慮》と入れ替えても良いと思います。
特にエレメンタルに寄せて《発現する浅瀬》を採用した構築の場合、叱責を入れずに《稲妻》を残してしっかり除去が出来るようにしたほうが良いかと。ここで論争入れるのもアリ。

《激しい𠮟責》そのものはオムナスのほかヨーリオンの誘発も止まり、キキジキコンボの緊急停止も一応狙えるので、お守りで入れておくと安心です。

《血染めの月》を入れるかは好みが分かれ、個人的には無くても良いかな派。
効くのは確かですが《豊かな成長》で回避されたり、そもそも月ケアでフェッチからしっかり土地を揃えられるとどうしようもなくなるのでややリスキーかなという考えです。
自他の構築次第なところもあり、こちらがサイド後「入れるものがないよ!」って時に放り込むのは全然オッケーだと思います。

青白コントロール

ちょっとしんどめ……と思いきやこちらの打ち消し布陣は別に弱いわけでもないので、意外と何とかなったりもします。
《孤独》をピッチキャストしてくる場合、相手の構成的には切っていい白いカードが少ないのもあって少しチャンスです。

In
1:《緻密》
1:《神秘の論争》
1:《精神を刻む者、ジェイス》
1:《血染めの月》

Out
3:《稲妻》
1:《邪悪な熱気》


《虚空の杯》をX=1で置かれた場合、そこで打ち消せないと対処できないので最初から7割方シカトする方向で取り組みます。《帳簿裂き》のおかげで意外と何とかなったりします。
よって被害軽減のために1マナのカードを減らすのは一つの手。追加で《考慮》を《神秘の論争》と入れ替えても良いです。
特に《孤児護り、カヒーラ》の公開がなかった場合は非エレメンタルの生物≒《瞬唱の魔道士》の採用も考えられるので、こういったケースではその入れ替えまでやってしまっていいと思います。

じゃあ最初から論争入れないのかという点については、《虚空の杯》は好みが出るときがある(※ほとんど入ってるんだけどね)のと、結局叩き落とすべきは《孤独》など白いカードになり、長期戦で不確定カウンターは弱い……といったリスクもあるので場合によりけり。

実は《血染めの月》が滅法利きます。4Cとは逆に。
「置いた返しの《虹色の終焉》で飛ぶじゃんか?」と思いきや、《島》と《平地》が場にないと収斂の色は3つに到達せず、動き的に早い手番ではそういったマナの揃え方をしづらい(※カンスペや魔除けと除去を構える都合、2色土地が数枚は必要)ため、通ったが最後そのまま勝ってしまうことも。
ただし《月の大魔術師》は入れてはいけません。除去で飛びます(やらかした)。

リビングエンド

2022年7月下旬時点でおそらくアンフェア最強格のデッキ。
ところがここまでマッチしたことはない。なぜ……?

In
2:《神秘の論争》
2:《狼狽の嵐》
2:《未認可霊柩車》
1:《月の大魔術師》

Out
4:《邪悪な熱気》
1:《考慮》
1:《ミシュラのガラクタ》
1:《濁浪の執政》


熱気と稲妻どっち抜くかは好み。6点で焼けたところでって感じなので本体に飛ぶ方が好きです。
ドロソも少し減らし、空いた枠を墓地対策と打ち消しで埋めていきます。
《死せる生》をとにかく止めるのが先決。《狼狽の嵐》は続唱の仕組み的にスペルカウントが確実に増えるので結構強力です。

向こうは置物破壊には長けているので《月の大魔術師》のみを入れてマナベースをしばきます。実は配分的には刺さる。
タイトなゲームになるので引きすぎて困らないよう執政を1枚減らして入れ替えます。

カスケードクラッシュ

コンボと見せかけたフェア。ほんとか?
相手は《大魔導師の魔除け》を取っているかどうかで土地の構成が変わります。

In
2:《神秘の論争》
2:《狼狽の嵐》
2:《仕組まれた爆薬》

Out
3:《稲妻》
2:《敏捷なこそ泥、ラガバン》
1:《厚かましい借り手》


続唱デッキなので入れる打ち消しはリビエンと同じです。
ただしこちらではサイを落とせるよう熱気はしっかり残しましょう。爆薬もサイを流すのに入れます。

ラガバンは相手の火力すべてが当たり、サイどころかやむなしで出てきた《砕骨の巨人》相手にすら止まるので少し減らします。
《厚かましい借り手》は速度やバウンスの当てどころも芳しくないので抜きます。

現在はほぼありませんが、《歴戦の紅蓮術士》が見えた場合は《未認可霊柩車》を入れても良いと思います。
また《大魔導師の魔除け》が見えた場合、青マナに寄せている分マナベースがやや脆弱な可能性があるため、《血染めの月》や《月の大魔術師》を検討しましょう。
この場合に抜くものは《ミシュラのガラクタ》や《考慮》などのドロソになります。

独創力コンボ

なんか最近上がってきてる。1回だけMOで当たった。

In
1:《緻密》
2:《神秘の論争》
2:《狼狽の嵐》
2:《仕組まれた爆薬》

Out
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン》
3:《稲妻》


トークンにビタ止まりするのでラガバンは全抜き。盤面に触る必要性も薄いので《稲妻》も全抜き。
空いた枠にはカウンターを入れていきます。飛行クロック+PWや生撃ちの執政官ケアで一応《緻密》も入れます。

“変身”させるにはタネが解決時まで残っている必要があり、それらは大抵トークンなので私は《仕組まれた爆薬》も入れてます。
これ構え続けてたら相手何もできず勝ったので合ってるんじゃないか……?とは思ってるんですが実際どうなんですかね?求む有識者。
キキジキもいるから普通に火力残しでも良い気はするのですが果たして。

ハンマータイム

早い!デカい!どうしようもない!
とみせかけてじわじわゲームもしてくるしなんとかなったりする。心臓に悪い。

In
2:《激しい𠮟責》
2:《仕組まれた爆薬》
1:《激情》
1:《月の大魔術師》

Out
4:《対抗呪文》
1:《呪文貫き》
1:《濁浪の執政》


カンスペもピアスも当て所がないので抜いたり減らします。複数枚引くと辛いので執政を1枚減らします。
ただしピアスはごくまれに当て所があるので抜く優先度は少し落ちます。
《大魔導師の魔除け》は抜いてはいけません。《巨像の鎚》の引っ付いた低マナ生物を奪取するのも勝ち筋の一つ。

入れるものはまぁそうねシリーズ。ひたすら除去していきましょう。
“月”に関しては相手がサイド後入れてくるピアスに引っかかると吐くのでメイガスだけで良いと思います。基本土地多いので微妙に効かないこともしばしば。

サイド後は《ヴェクの聖別者》がものすごくキツい。プロテクション(赤)を許すな。
《帳簿裂き》は装備品の対処ができていればこれと睨み合いができます。強みの一つ。

青白親和

《湧き出る源、ジェガンサ》見せてきたら大抵これかデスシャドウです。あとはトライバルズーとか果敢とか……。

とどのつまりアグロなので、対処の流れや手段はハンマータイムと同様ですが、こちらは《魅知子の真理の支配》や《金属の叱責》、《思考の監視者》や《物読み》などタフなカードが多め。

In
2:《激しい𠮟責》
2:《仕組まれた爆薬》
1:《激情》
1:《月の大魔術師》
1:《血染めの月》

Out
4:《対抗呪文》
2:《呪文貫き》
1:《濁浪の執政》


入れるものと抜くものも大きくは変わりませんが、相手のマナベースの都合こちらでは両方の"月"を入れておきます。
サイド後は《魂標ランタン》などが入ってきますので、その辺には注意。執政を減らす理由のもう一つ。

アミュレットタイタン

最速3キル。とはいえその場合は《魂の洞窟》を絡めづらくカンスペが当たったり……と隙がゼロなわけでもありません。
タフなデッキですがサイド後は多少マシになり、存外戦えます。

In
1:《緻密》
2:《激しい𠮟責》
1:《月の大魔術師》
1:《血染めの月》
1:《激情》
1:《仕組まれた爆薬》

Out
4:《敏捷なこそ泥、ラガバン》
2:《呪文貫き》
1:《稲妻》


ラガバンは《樹上の草食獣》ですぐ止まるので抜きます。ラガバンが止まった結果除去を撃つだの追加のクロックを置くだのは自殺行為に等しい。
あとは結局生物コンボなので、腐りがちなピアスを抜き、火力の足りない《稲妻》も減らします。

《ウルザの物語》によるトークン展開プランを積んでいることもあるので、《激しい叱責》を取ります。当然タイタンなどの誘発も止まるのでそっちにも強い。
ただし《イリーシア木立のドライアド》のオーメン能力は種類別の関係で止まりません。ここわりとややこしい。
参考:


《仕組まれた爆薬》は《精力の護符》の他《ウルザの物語》対策で一応入れておきますが、打ち消しを構える動きとはぶつかりがち。
《稲妻》を残す形にしつつで入れずとも良いかなとは思います。

緑トロン

トップ勝負。つらい。祈ろう。
《絶え間ない飢餓、ウラモグ》のキャスト誘発以外なら大抵打ち消しで何とかなるので祈りです。

In
1:《緻密》
2:《激しい𠮟責》
1:《月の大魔術師》
1:《血染めの月》

Out
4:《邪悪な熱気》
1:《稲妻》


入れるものはほぼアミュレットと同じですが、こちらでは盤面火力を残したところでどうしようもないので抜きます。
着地しちゃった《ワームとぐろエンジン》とすれ違いビートダウンを狙ったり、《歩行バリスタ》の無力化のために《激しい𠮟責》を入れます。あんまり強くはない……が……
《緻密》は時間稼ぎカードとして採用。ウラモグでクロック吹っ飛ばされかけたらキャスト、とかもできるしね。

マーフォーク

島渡りの文字列で体調悪くなる。
ロードがボコボコ出てきて基本ブロックも不可なので、殴り切られるときは一瞬です。
島渡りをケアして土地プレイするよりは素直に置いてしっかり動いたほうが多分強い。そもそもケアしようがないのはあるけれど。

In
2:《仕組まれた爆薬》
1:《緻密》
1:《激情》
2:《激しい叱責》

Out
4:《対抗呪文》
2:《呪文貫き》


《魂の洞窟》ですべてを失うのでカンスペは全部抜きます。
ピアスなんてどこに当てるんだって話なので抜きます。

激ヤバカードは《海と空のシヴィエルン》。対面するたび言ってるんですが、本当になんだあれ。
機能しだすと負けます。どうにかして対処しましょう。

大抵のパーマネントが1~2マナなので爆薬で一気に形成をひっくり返すことが可能です。

《激しい𠮟責》は殴り合いになった場合にP/T修正系を引っぺがせるのでクロック計算をずらせたりします。
そうでなくてもシヴィエルンを退かすのにこれ→火力というプランも。

バーン

実はここまでマッチアップなしなのであんまわからん。
《大歓楽の幻霊》がキラーカード&ライフゲインができるわけでもないので、長引いてしまうとちょっとしんどいと思います。

In
2:《狼狽の嵐》
1:《激情》

Out
3:《大魔導師の魔除け》


「1マナを盗れるしなぁ~~~」って残すと死ぬので魔除けを抜きます。
相手は理論上3キルまであるデッキです。ふざけてはいけない。
別に《対抗呪文》でも良いと思います。どっちも要らないので重い方から抜いてます。

《激情》は盤面処理(とくに先述の幻霊をノーダメで処理できる)、《狼狽の嵐》は火力に当てるために入れます。延命しながら殴っていきましょう。

万が一《罠の橋》を置かれた場合に退かせるよう、借り手は残したほうが良いと思います。故に《削剥》あると気持ち的には楽なマッチなんですよねぇ。

ヨーグモス医院

実はここまでマッチアップなしなのであんまわからん(2度目)。
《若き狼》でラガバン止まってもじもじして死にそう。許すな。

In
1:《緻密》
2:《激しい𠮟責》
2:《未認可霊柩車》
1:《激情》

Out
2:《敏捷なこそ泥、ラガバン》
2:《呪文貫き》
2:《考慮》


とはいえ生物減らしすぎも殴れなくてよくないのでラガバンはちょっと残します。 

最重要課題はやはりヨーグモス。無限コンボを許すな。ということでその対策をとにかく盛り込みます。
昂揚達成して熱気が6点出るのが重要なので、ガラクタよりも《考慮》を優先して減らします。

《忍耐》によってこちらの墓地をリセットされる可能性も考えると《激しい𠮟責》はややマスト寄り。
墓地対策は不死能力の誘発スタックでぶっこむと大変強いので、3枚目を取っていればあるだけ入れてもいいかもしれません。というかそこのかみ合わせに対して霊柩車強すぎるんだわ……

グリクシスシャドウ

一回マッチアップしたんですがよくわからんまま終わってしまった。
基本はミラーと同じですが入れるものだけ調整します。

In
1:《神秘の論争》
1:《血染めの月》
1:《未認可霊柩車》
1:《精神を刻む者、ジェイス》

Out
2:《大魔導師の魔除け》
2:《ミシュラのガラクタ》


《死の飢えのタイタン、クロクサ》は間違いなく意識すべきカードとなるので、その阻害を狙います。
「となれば墓地対策!霊柩車ぽいぽい突っ込んじゃえ~」とやると《コラガンの命令》でひっくり返されて悶絶する危険性があるのが厳しい。

そこで《血染めの月》と散らし、相手のマナベースをしばいてそもそも出られなくするのを狙います。
2枚目の沼まで取ってるケースは意外とない。そして島もほぼないので青いカードは出てきません。
メイガスは絶対入れちゃだめだぞ!

相手の生物は大抵1マナか2マナなので《仕組まれた爆薬》なんかも入れていいとは思うんですけどね。
何抜くかがちょっと分からねぇ……実は《神秘の論争》要らんかも?
相手は黒赤ベースのため、止めるものも《帳簿裂き》や《表現の反復》、サイド後入れてくる《神秘の論争》あたりしか当たらない。めちゃくちゃ止めたいのは確かなんですが。
この辺シャドウ使いとも感想戦で話したんですがあんまり答えは出ませんでした。求む有識者。

おわりに

ここまでお読みいただきありがとうございました。
軽い気持ちとノリで書いてたのに気が付いたら2万字オーバーらしいです。だらだらしすぎてるのだわ!

色々書いては来ましたが、正直どんな構成でも勝っているデッキですし、好みに合わせてチューンアップしていくのが良いと思います。

そもそもデッキのパーツがかなり汎的かつ強力なものが多いので、多少間違えていたりメタと構成が合っていなくても何とかなったりする“強さ”があります。
事実私も練習中サイドボード間違えてたのになぜか余裕で勝ったとかありましたしね……

そのためミスってることに気づきにくい危険はあるかもしれない……のですが、それを差し引いても盤石で良いデッキだと思います。
……盤石すぎて禁止されないかだけは怖いですが(この記事も突然改訂が来ないかおびえながら書いた)。


最後に、筆者はプロではなく、週末にマジックを遊ぶのが趣味のカジュアルプレイヤーです。
この記事に限らず本ブログは趣味の延長であり、故に責任や信頼度の面では瑕疵があると自覚しているため、サブスクライブの受け取り窓口も設けずに公開させていただいています。

しかし敢えてサブスクライブ文化に乗るのであれば。
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それではまたどこかの記事か大会のテーブルで!


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